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永井愛/見よ、飛行機の高く飛べるを
まだ、見たことのない飛行機のように高く飛んでいきたい、格子なき獄舎にいるくらいなら。「戦後生活史劇３部作」の戯曲作家・永井愛が、自分の祖母の青春を題材に力強く描く新作。
S.マクファーソン/マ-ヴィンの部屋
寝たきりの父、痴呆症の伯母を抱え、自らも白血病を患う姉。そして、離婚、さらには自宅に放火した長男と自閉の次男を抱える妹。二人の姉妹とその家族が織りなす現代の「愛」の黙示録。映画「マイ・ルーム」の原作。
古城十忍/愛しすぎる男たち
体外受精で子どもを産む女性たち。その現実に向きあった男たちはどうすればよいのか。それは、どうすることもできない。ただ、ひたすら愛するだけだ?と作者はいう。読者のあなたは、どうしますか。
古城十忍/眠れる森の死体
先の見えるレールが、目の前に何本もあって、だからこそ自分を持て余し何も見えなくなっている。浮遊する少年たちの苦悩と衝動を描いた戯曲。
斎藤憐/サロメの純情 浅草オペラ事始め
アメリカ仕込みのダンスを武器に彗星のように登場し、わずか２９歳で死去した悲劇の女優・高木徳子の半生を多面的に描く。音楽評論家として浅草オペラにも詳しい増井敬二と著者の対談「浅草オペラ事始め」も収録。
永井愛/僕の東京日記
「自立と依存」についての演劇的「青春」の考察。戦後生活史劇三部作の第３巻、昭和４０年代編。第３１回紀伊国屋演劇賞受賞の戯曲。
A.ウィルソン/フェンス
黒人としてアメリカに生きるとはどんなことであるのか。３世代にわたるアメリカ黒人の生と死、愛と葛藤を鮮烈に描いた傑作戯曲。ピューリッツアー賞、トニー賞、ＮＹ批評家協会賞受賞作。
古城十忍/少女と老女のポルカ
絶食による餓死を選んだ老女と拒食する少女の交遊を中心に、ふたりを取り巻く５人の男たちの話。「食べられなかった餓死」と「食べなかった餓死」を主題とした、すべての役が男優によって演じられる戯曲。
鈴木美枝子/ヤマト彦
それは早暁の夢からはじまった…ヤマトの長、ヤマト彦、その妻惜夜、ヤマト彦の異母兄弟やその妻や母…脚本で描く古代の人々の愛、憎しみ、権力争いの物語。
坂手洋二/青空のある限り
敗戦。占領軍のベースキャンプにやってきたジャズメンとダンサーたち。彼らには、過去と未来があった。しかし、現在は?。戯曲で構成した青春のスウィング・ジャズ・ストーリー。
永井愛/時の物置
一九六一年頃、近所付き合いは盛んだった。家族と他人の境は希薄だった?。時代の転換期を日常生活から描きたいという思いから生まれた戦後生活史劇３部作、第１巻、昭和３０年代編。
S.メトカルフ/青春グラフィティ
何でもトップの兄貴はベトナムで死んだ。親父は自慢の兄貴の思い出しかない…７０年代アメリカの苛立つ若者たちを描いた戯曲、「悲しみと息子たち」「生き写し」「巡礼者」の三編を収録。
岩松了/恋する妊婦
海辺に打ち上げられたクラゲを踏んだ妊婦は、いったい何に恋したのか。大衆演劇の一座を舞台に、鬼才・岩松了が描く「反」劇的迷宮世界。
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